妄想

1.目覚め

(妄想)

深夜0時を過ぎ、橘はベッドから抜け出し、机の上にあるパソコンのスイッチを入れた。
お気に入りのブログを検索し、更新ブログを読むためだ。

私たちより若い、アラフォー世代の夫婦が、初めて相互鑑賞を体験した記事がアップされ、
旦那の心境と、奥さんの昂ぶりの状況が、長々と綴られていた。
その時の画像は、興奮のあまり撮ることが出来なかったと最後に詫びていた。

橘は妻の裸体を重ね、一挙に読んだ。
今まで、勝手に妄想することを恥じたことはなかったが、今日は違った。

読み終えた橘は、椅子を回し、ベットで寝息を立てている妻を見ながら、自分のパジャマの中に手を突っ込み、硬くなった肉棒を握った。

パジャマのズボンとパンツ足首まで降し、椅子から立ち上がり、足ではずした。
下半身が露になった。まだ肌寒さを感じたが、今の自分の姿を見て身体が熱くなった。
寝ているとはいえ、妻の前でこんな羞恥な姿をしたのは始めてである。
橘は躊躇することなく、他人の男の腕の中で悶える妻の姿を想像し、激しく肉棒を擦った。
妻のイク顔が閉じた瞼に映り「あぁああ、うぅうううう、あ、あ、あぁぁ、いや〜 イクゥゥウウ、イク!イク!」と激しく腰を振る姿で、「うっ」という押し殺した声と同時に、精子が手の中ではじけた。
一分足らずの出来事だった。

いつしか妄想が、妄想でなくなっていた。
早く妻を辱めたい。乱れる妻を見てみたい。
他人の肉棒が、妻の中を貫いたときの妻は、どんな顔をするのだろう。
どんな声をだすのだろう。
どんな目で私をみるのだろう。
自分の中でドンドン広がる妄想は、計画という行動を起こさせた。
計画が現実と妄想の隔たりを無くしていることに、興奮と恐怖を感じていた。
その結果が秒殺オナニーに現れたのである。

手の中ではじけた液体は、指の隙間からからにじみ出てきていたが、手の動きを止めることなくゆっくりと、力を失わない肉棒を握っている。

もし、妻が目を開けるとその異常な光景は最初に飛び込むはずである。
そして、今の旦那の姿に、驚き戸惑うことは間違いない。



妻の義務

(妻の義務)

橘 真琴 47歳は自動車販売会社の販売部長である。
橘も、例外ではなく未曾有の危機を受け、生残りを掛けた戦いの毎日を送っていた。

橘は25年間、会社の歯車となり、周りに危害の与えない記憶に残らない人生を過ごしてきた。
クルマもファッションも会話もその時代にあったものを選んだ。
決して少数派にはならないように気を使っていた。
特別な人というレッテルを貼られることを避けた。
それが大人だと思っていた。それが人間の常識とさえ思っていた。

そんな橘のセックスは淡白なものだった。
一度妻に肉棒を口に含ませようとしたが強く否定され、あきらめた。

40歳の頃、妻とセックスについて話しをしたことがった。
妻は、手を握っているだけでも満足する。
愛を感じるのはセックスだけではなく、愛されていると思える言葉や仕草でも十分満足する。
SEXは旦那が求めてくるので、妻として最低受け入れる義務を果たすための行為に過ぎないと言い切った。
フェラチオをすることは妻の義務なのですか、と言われたときはさすがに驚いた。
しかし、橘はその言葉を受け入れ 特別なことはしなくてもいいと思った。

他の夫婦がどのようなSEXをしているのか、どんな夜の営みに励んでいるのか知る必要もなかったし、知りたくなかった。
妻がいやなら仕方が無いと、それ以上の要求をしなかった。
3ヶ月に一度 おっぱいを揉み、口に含んで 会陰のぬめりを指でなぞり、肉棒を挿入し果てる淡白なSEXがあるだけだった。
それで夫婦円満と世間が見ているなら、それで夫婦円満と妻が思うなら、それで・・・・
それなら、いいと言い聞かせていた。

しかし、今夜はパジャマとパンティを脱ぎ捨て、妻の寝ているベッドに向き、精液を垂らしなが、
治まらない肉棒を握っている。

精液の匂いが漂いだしたとき、正気を取り戻した橘はベットの棚のティッシュ箱に手を伸ばし、
まだ硬さの残る肉棒の亀頭から乱暴に精液をぬぐった。

何枚かのティッシュを抜き取り陰毛に付いた精液を拭っていると、妻の携帯電話からオレンジの光が点滅を開始した。
メール受信の信号なのであろう。深夜1時過ぎに、妻にメールを送れる人がいることに胸がなった。

悪鬼

(悪鬼)

今まで妻の携帯を見たいと思ったことはない。
自分の携帯を見られるのも気持ちのいいものではない。

しかし、今は、オレンジの光を発する妻の携帯を見なければならない衝撃に襲われた。
この中に、妻の秘密が隠されているのではないだろうか。
妻の秘密を調べるというより、そこに何かがあってほしいという期待感があった。
頭の中で勝手なストーリーがいくつも浮かんでいた。妄想が現実になる瞬間である。

気がつくと、息を殺し、携帯電話を両手で抱えていた。
携帯を持つ手が少し震えた。
性的興奮でなく、罪悪感に対する昂ぶりが、身体を支配している。
カチッと小さな音と同時に携帯が開いた。

待ち受け画面には、私を含めた家族の写真が貼ってあった。
私は、携帯を置いた。
そして変態願望を持つ自分を恥じた。
同時に、悪鬼が私にとり憑き操っている自分の姿を見ていた。

妻の寝顔から目を離さず、もう一度携帯を開いた。
受信ありの標示があった。受信ボックスからメールを開くと見知らぬ男の名前があった。

「坂井 潤一」

橘はメールを開かずHIDを押して携帯を閉じた。
胸が高鳴った。
メールを見たことを後悔した。
見たことではなく「坂井 潤一」という名前を知ったことを後悔した。

「坂井 潤一」という影に怯え、妄想しなければならない。
今まで100%妄想、仮想だった世界から「坂井 潤一」という現実か現れたのだ。

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Author:真琴
私の体験と、願望をリアルに表現するため、適切でない言葉や暴力的、差別的など一般社会に適さない内容を含む可能性がございます。25歳未満の方、ご興味のない方は、申し訳ございませんが、スルーをお願い致します。また、私たち夫婦の「性生活の秘密の時間」を一方的にお伝えするため、誹謗中傷のコメントは削除させていただきますのでご了承ください。同じ悩み、趣味のお持ちの方が楽しんでいただければ幸いです。


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2009年4月21日開設

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